コスパの良いガジェットを次々生み出していくAnkerが、2022年8月30日に体組成計を販売開始したと聞いたので、スペック周りを調べてみた。
プライバシー周りが少し怪しい気はするが、低価格で高機能だったので紹介する。
ボディメイクには体組成計
ボディメイクをするためには、自分の体の状況を知ることがとても大切。自分の体の状況を知るためには、体組成計は必須。
そして2022年8月、あのAnkerが体組成計を発売した。あのAnkerが。もはや事件。
みんな大好きAnker
だいぶメジャーになってきたと思うけど、Ankerは中国に本社を置く企業で、Google出身のエンジニアたちによって設立された。
最も有名な製品はモバイルバッテリー。低価格かつ大容量ながら、18か月保証もついてくる太っ腹ぷりで、世間を震撼させた、ぼくは4年前から以下を使ってるけど、不満はない。
スマートホームのEufyブランド
そんなAnkerだが、最近はスマートホーム事業のEufyブランドにも力を入れている。
ロボット掃除機、セキュリティカメラ、と新製品が続々出てきている。+StyleやSwitchBotといったスマートホームに特化した企業に比べると商品数はまだまだ少ないけど、今後の展開に期待している。
体重体組成計「Eufy Smart Scale」
で、そんなAnkerのEufyブランドとして、新たに登場したのが「Eufy Smart Scale」。アプリと連携して、カラダの管理ができる体重体組成計。
スマートホームよりヘルスケアなイメージがあるけど、インターネットとつながってデータがオンラインで管理されるから、きっとスマートホーム。
今回は、エントリーモデルの「Eufy Smart Scale C1」とプレミアムモデルの「Eufy Smart Scale P2 Pro」の2種類が販売された。ところで、なんでP”2″?P”1″じゃなくて?
Eufy Smart Scaleの特徴
Eufy Smart Scaleの2機種に共通する特徴をざっくりまとめると以下。
- 体重体組成計(12項目~)
- アプリ対応
- Bluetooth接続対応
- 複数人のデータ登録対応(16名~)
- Appleのヘルスケア/Google Fit/Fitbit連携対応
- 安価(3,990円~)
- 18か月保証(最大24か月保証)
安い
Eufy Smart Scaleは、3,990円~という安価ながら、体組成計として必要な測定項目をしっかりと抑えている。同じ価格帯のTANITAの体組成計が、測定項目が8項目、アプリ非対応であることを考えてもコスパがいい。
1台で家族全員分を管理できる
後、中国製の体組成計の特徴なんだけど、データ登録ができる人数がやたら多い。エントリーモデルのEufy Smart Scale C1で16名、プレミアムモデルのEufy Smart Scale P2 Proで無制限。1台あれば、家族全員のデータを管理することも余裕。むしろ、多すぎる。令和2年の日本、1世帯当たり2.21人が平均だぞ。
想定としては、スポーツチームとか、老人ホームとか、集団をターゲットとしているらしい。が、Amazonに恐ろしい注意書きがあって、「※複数人または体重が3kg以内のユーザーと使用する場合、使用環境によって他のユーザーに計測データを通知する可能性があります。」とのこと。最悪の場合、自分の体の情報が全員にばら撒かれると考えると、1人で独占したい。体重は機密事項。
18か月保証
Ankerの特徴、18か月保証(最大24か月保証)もしっかりついている。急な故障にも、余裕で対応できる。安心。
Eufy Smart ScaleのC1とP2 Proの違い
Eufy Smart Scaleの詳細なスペックは下記。エントリーモデルのEufy Smart Scale C1とプレミアムモデルのEufy Smart Scale P2 Proを比較する。
Eufy Smart Scale C1 | Eufy Smart Scale P2 Pro | |
測定項目 | 12項目 | 16項目 |
アプリ対応 | ○ | ○ |
Bluetooth接続 | ○ | ○ |
Wi-Fi接続 | × | ○ |
登録可能人数 | 16名 | 無制限 |
防水 | × | IPX5 |
ペット・赤ちゃん測定 | × | ○ |
3Dモデル機能 | × | ○ |
アプリ連携 | Appleのヘルスケア Google Fit Fitbit | Appleのヘルスケア Google Fit Fitbit |
計量範囲 | 5~150kg | 0.1~150kg |
最小表示 | 100g単位(5~75kg) 200g単位(75~150kg) | 50g単位(0.1~5kg) 100g単位(5~75kg) 200g単位(75~150kg) |
計量制度 | ±200g(5~75kg) ±400g(75~150kg) | ±50g(0.1~5kg) ±200g(5~75kg) ±400g(75~150kg) |
サイズ | 約28 × 28 × 2.3cm | 約28 × 28 × 2.6cm |
重さ | 約1.2kg | 約1.2kg |
電源 | 単4系アルカリ乾電池 × 3 | 単4系アルカリ乾電池 × 4 |
価格(税込) | 3,990円 | 6,990円 |
Eufy Smart Scale P2 Proの方が、測定項目数と登録可能人数が多く、Wi-Fi接続と防水に対応していて、軽量範囲も広いのでペットや赤ちゃんの測定もできる。
Eufy Smart Scale C1が勝っているのは、サイズが0.3mm薄いことと、単4アルカリ電池が1本少なくて済むこと。どうでもいい。
測定項目
測定項目 | Eufy Smart Scale C1 | Eufy Smart Scale P2 Pro |
体重(kg) | ○ | ○ |
体脂肪率(%) | ○ | ○ |
BMI | ○ | ○ |
水分量(%) | ○ | ○ |
基礎代謝量(kcal) | ○ | ○ |
内臓脂肪(レベル) | ○ | ○ |
体脂肪量(kg) | ○ | ○ |
除脂肪体重(kg) | ○ | ○ |
骨量 | ○ | ○ |
骨量(%) | ○ | × |
筋肉量(kg) | ○ | ○ |
筋肉率(%) | ○ | × |
心拍数(bpm) | × | ○ |
タンパク質(%) | × | ○ |
体内年齢(歳) | × | ○ |
骨格筋量(kg) | × | ○ |
皮下脂肪率(%) | × | ○ |
ボディタイプ | × | ○(Eufy独自の9パターン) |
測定項目は、Eufy Smart Scale C1が12項目。うち2項目はEufy Smart Scale C1にしかないが、「骨量」と「筋肉量」をパーセンテージでも表せるだけなので、Eufy Smart Scale Pro P2についてなくても問題ない。
Eufy Smart Scale Pro P2にのみある測定項目は、「心拍数」、「タンパク質」、「体内年齢」、「骨格筋力」、「皮下脂肪率」、「ボディタイプ」の6項目。体の状態をより詳しく知るには便利。特に「タンパク質」は、ボディメイクに必要な摂取量がとれているかを判断することもできて便利そう。
Bluetooth/Wi-Fi接続
接続方法は、Eufy Smart Scale C1が「Bluetooth接続のみ」で、Eufy Smart Scale P2 Proが「Bluetooth接続+Wi-Fi接続」。
アプリを起動しなくても測定できるEufy Smart Scale P2 Proは、測定の手間が減って非常に優秀。
とはいえ、アプリ管理できない体組成計も多く存在するので、Eufy Smart Scale C1は体組成計市場の中では劣っているどころか、アプリ管理できるという点で優秀。Eufy Smart Scale P2 Proが優秀過ぎる。
登録可能人数
Eufy Smart Scale C1は16人までで、Eufy Smart Scale P2 Proは無制限。核家族化の進んだ日本では16人さえオーバースペック。
機能として差異なしと言っていい。
防水
Eufy Smart Scale C1は防水機能なしで、Eufy Smart Scale P2 Proの防水規格はIPX5。つまり、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」レベル。
お風呂上がりに体重を測る人が、うっかり濡れた足で乗っても壊れなさそうなのは良い。ただ、体脂肪率の測定の仕組み上、そもそも入浴直後の体組成計の使用は推奨されていないので、測定タイミングを見直して、乾いた体で測定してほしい。
乾いた体で測定するならば、防水機能も実質不要。機能として差異なしと言っていい。
ペット・赤ちゃん測定
Eufy Smart Scale P2 Proは、ペットや赤ちゃんも測定できる。
ペットや赤ちゃんがいる家庭には嬉しいのかもしれない。ぼくはいらない。
3Dモデル機能
Eufy Smart Scale P2 Proは、自分の体形から3Dモデルを自動で作って、体の状態を可視化できる。
個人的にはいらない。鏡の前に立てば、3Dモデルを超えた3Dが見えるのに、スマホ越しで劣化版3Dを見る理由がわからない。現実と向き合おう。
【結論】自宅にWi-FiがあればEufy Smart Scale P2 Pro
機能を見た結果、Eufy Smart Scaleシリーズはどう考えてもお得なので、体組成計を探している人なら買い。
また、2つの機種を比較した結果、Eufy Smart Scale P2 ProとEufy Smart Scale C1の差異は、Wi-Fi機能の有無。自宅にWi-Fiを張り巡らせている人なら、Eufy Smart Scale P2 Proがお勧め。アプリ起動なしで測定結果を保存できるのは手間がなくて良い。
逆に、Wi-Fiを張り巡らせていない人は、Eufy Smart Scale C1で十分。機能差はほぼない。
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2023年3月に発売された「Eufy Smart Scale P2」のレビューは以下。
オムロンとタニタの体組成計の比較レビューは以下。
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