男性の美容意識が高まり、インフルエンサーもメンズ脱毛サロンを次々と展開している。「脱毛、やってみようかな」と思った人も少なくないと思う。
が、いざメンズ脱毛を調べてみれば、店舗は多いし、医療脱毛だのエステ脱毛だのあるし、結局どこで脱毛を受ければいいのか混乱し、断念する人も多い。メンズ脱毛の一歩目は、なかなかハードルが高い。
ということで今回は、メンズ脱毛を調べに調べ、脱毛クリニックのスタッフさんに「こんなに詳しいお客様は初めてです」と言われたぼくが、メンズ脱毛の店舗の選び方を解説する。脱毛を始めたい男性に是非読んで欲しい。
メンズ脱毛の需要は右肩上がり
2023年現在、メンズ脱毛の需要は増え続けている。
昔は、メンズ脱毛を受ける男性=美意識の高い男性という扱いだったが、今では、ヒゲ剃りの手間を失くしたいとか、彼女に体毛が無い方がいいと言われて来たとか、かなりライトな理由で通う人も増えている。
実際、2014年に開業して、医療脱毛やスキンケア治療を展開しているメンズ脱毛の先駆者(だとぼくが思っている)ゴリラクリニックの来院患者数も、2019年から2021年まで右肩上がり。
メンズ脱毛クリニックやサロンは、美容院に通う位、気軽に行ける場所になっている。
需要が増えて複雑化
一方で、需要が増えると様々な企業が参入し、店舗が増えて、サービスが複雑化する。メンズ脱毛も、もれなく複雑化して、心底分かりにくくなっている。
なので、メンズ脱毛を受ける店舗を選ぶ際には、メンズ脱毛に関する前提知識と、テンポを選ぶ観点を抑えておくことが重要。
前提知識
前提知識とはいえ前提として、脱毛にかかる時間と料金の相場を知っておいて欲しい。
短期間で終わるものではないし決して安いものでもないので、相場を知らずに店舗へ行くと、脱毛の説明を受けている最中に顔が引きつる。で、説明後には「ちょ、ちょっといったん持ち帰って考えます」ととんぼ返りして、一生踏ん切りがつかずに終わる可能性しかない。
時間がかかる
脱毛する部位や、肌をどの程度までつるつるにしたいかで変動はあるが、脱毛にかかる期間は1~3年を考えておくのがいい。
というのも、一回の脱毛で処理できる毛(抜ける毛)は、全体の10~15%なので、何回も脱毛を受けることで100%に近づけていく必要がある。また、一度脱毛を受けると、次の脱毛までに約2か月のインターバルが必要になる。
脱毛を5回受ければ10か月、10回受ければ20か月と、長期戦の覚悟が必要。
メンズ脱毛に時間がかかる理由を解説した記事は下記。
お金がかかる
こちらも変動はあるが、つるつるにするための相場観は以下。
- 髭:10~20万円
- VIO:10~20万円
- 全身:100万円
つるつるでなく、多少薄くする程度で良ければ半額くらい。
メンズ脱毛クリニックやサロンのWebサイトを見ると、「月々1,000円から」という謳い文句も見られるが、これはローンの返済額なので無視してほしい。
最終的には、二桁万円を超えるくらい考えていた方がいい。脱毛は安くない。
痛い
脱毛は痛い。シンプルに痛い。一般的に、輪ゴムではじかれるような痛みがあると言われている。最近は痛みの小ささを謳う脱毛も出てきたが、それでも静電気のような痛みはある。
個人差はあるが、痛みは前提で脱毛に挑んで欲しい。
それでもやるか
説明したように、脱毛は時間がかかるしお金がかかる。うまい、やすい、はやいは吉野家にしかない。
それでも、脱毛をするメリットはある。髭剃りの時間が減ったり、青髭が消えたり、部屋にいつの間にか落ちている謎の毛が減ったり、得られるものは大きい。
10万円100万円を、将来の自分がムダ毛の悩みから解放される投資だと考えられる人は、是非、脱毛を受けて欲しい。
クリニックかサロンかを決める
まずは、どこで脱毛するかを決める。脱毛サービスを提供してる店舗は大きく二つ。脱毛クリニック(病院)と脱毛サロン(病院以外)。家庭用脱毛器という手段もあるが、本記事では割愛する。
脱毛クリニックと脱毛サロンの特徴は以下。
脱毛クリニックの特徴
- 永久脱毛ができる
- 医療機器が使える
- 麻酔が使える(痛みを麻酔で抑えられる)
- 副作用時に迅速な対応ができる
代表的な脱毛クリニック
脱毛サロンの特徴
- 料金が安い
- 店舗が多い
- 痛みが少ない
- 美肌効果も期待できる
代表的な脱毛サロン
結局どっちがいいのか
確実な脱毛をしたい場合は永久脱毛が可能な脱毛クリニック、安く脱毛したかったり美肌ケアも同時に得たい場合は脱毛サロンがお勧め。
ちなみに、脱毛クリニックは大抵、店舗の名前に「クリニック」とついているか、Webサイト上に「医療脱毛」と明記されているので、それを見て区別する。
チェーン店舗か単一店舗か
クリニックかサロンかが決まれば、チェーン店舗か単一店舗かを決める。チェーン店であれば、全国に店舗が存在するため、引っ越しへの対応ができる。
正直、数年以内に引っ越す可能性が小さい人は、気にしなくていい。
転勤族や進学就職転職を控えている人は、引っ越し後も同じ系列のクリニックやサロンで脱毛を継続できるように、チェーン店を勧める。
行動圏内の店舗を探す
ここからは、実際の店舗を絞り込んでいく。観点は、自分の行動圏内にあるかどうか。
脱毛は何回も通う必要があるので、近ければ近いほどいい。下手に遠い店舗を選んでしまうと、途中で行く気が失せる危険性がある。
「【駅名】 メンズ脱毛」とググれば何店舗か出てくるはずなので、今まで決めた条件に当てはまる店舗をリストアップする。
脱毛の種類を選ぶ
次に、リストアップした店舗で受けたい脱毛の種類を選ぶ。店舗での脱毛には、三種類のやり方がある。
- 熱破壊式(HR方式、IPL方式)
- 蓄熱式(SHR方式)
- ニードル式
現在の主流は、熱破壊式と蓄熱式なので、ニードル式は本記事では割愛する。
熱破壊式の特徴
- 毛根にダメージを与えて脱毛する
- 輪ゴムではじかれた痛みがある
- 長年の実績がある
蓄熱式の特徴
- バルジ領域にダメージを与えて脱毛する
- 軽い静電気のような痛みがある
- 比較的新しい技術で実績が少ない
実績重視の人は熱破壊式、痛みの少なさ重視の人は蓄熱式
結局どっちがいいのかと言うと、実績重視の人は熱破壊式、痛みの少なさ重視の人は蓄熱式をお勧めする。
ただし、店舗によっては脱毛の種類を選ぶことができないため、注意すること。逆に、「どっちがいいかなんてわからないから専門家に選んで欲しい」と言う人は、脱毛の種類を選ぶことができない店舗を勧める。
なお、脱毛の種類を選べるかどうかは、Webサイトの「よくある質問」や「FAQ」に書いてある場合が多い。
熱破壊式と蓄熱式の違いを解説した記事は下記。
スタッフの性別を選ぶ
次に、スタッフの性別を選ぶ。こだわりがなければ気にしなくていい。
例えば、陰部を女性に見られることに抵抗があるという人は男性スタッフの処置を受けられる店舗を選ぶのがいいし、むしろ女性にして欲しいし見られたいという人は女性スタッフの処置を受けられる店舗を選ぶのがいい。
なお、店舗によって、スタッフ選択のシステムは様々。男性女性を選べる店舗もあれば、男性女性のどちらになるかわからない店舗、女性しか選べない店舗などが存在する。
事前にWebサイトの「よくある質問」や「FAQ」を確認し、スタッフの性別を選べるかどうかを確認しておくのがいい。
スタッフの性別を頑張って調べた記事は以下。
料金で決める
ここまで決まれば、後は料金が安い店舗で選んでしまえば問題ない。
ポイントは、どこの部位を何回脱毛するかを決めてたうえで比較すること。
脱毛クリニックや脱毛サロンのWebサイトには、1セットあたりの脱毛料金が書いていることが多く、1セット当たりの脱毛回数は店舗によって異なる。そのため、やりたい回数を達成するためには、その店舗で何セットの契約が必要で、合計料金はいくらになるかを自力で計算する必要がある。
回数の参考として、ゴリラクリニックでは5~10回の脱毛が推奨されている。
個人的には、全身脱毛は10回くらいを目安にするのがいいと思う。髭は毛が濃くて脱毛に時間がかかる部分なので、髭脱毛は15回くらいを目安にするのがいいと思う。
メンズ脱毛(ヒゲ脱毛)の料金の計算方法を解説した記事は下記。
ムダ毛のない世界へ
ここまで読んでくれた人は、脱毛に興味がある人だろうし、自分の行くべき脱毛店舗の探し方も分かったと思う。是非、一度カウンセリングだけでも受けてみて欲しい。受けるだけならタダ。
で、気に入れば契約すればいいし、気に入らなければ契約しなければいい。
痛みが不安という場合は、店舗によっては無料または格安で脱毛体験できる場所もあるので、利用してみて欲しい。
メンズ脱毛は、時間とお金がかかる分、ムダ毛と一生おさらばできる素晴らしい未来を約束してくれる。