今、日本で1番売れている体組成計は何だろうと思って価格.comを見たところ、TANITAの「BC-768」が第1位になっていた。
ちなみに、先日紹介記事を書いてすごいすごいと褒めたAnkerの「Eufy Smart Scale」が2位。
というわけで、TANITAの「BC-768」がどれほどすごいのかを学ぶがてら紹介する。
ボディメイクには体組成計
ボディメイクをするためには、自分の体の状況を知ることがとても大切。自分の体の状況を知るためには、体組成計は必須。
そして、日本の体組成計市場は、TANITAが完全に支配している。
体組成計と言えばTANITA
TANITAは、「体重は銭湯で測るもの」という価値観の頃から、将来の需要を見越して家庭用の体重計の販売を開始したり、肥満は体重でなく脂肪の量によると医者が発表してすぐに世界初の家庭用の体脂肪計を発売したりと、体重計・体組成計の分野で先頭を走ってきた企業。2021年には、ついに国内累計販売台数が1億台を突破したらしい。
高性能なRDシリーズと種類豊富なBCシリーズ
ちなみに、TANITAの体組成計はRDシリーズとBCシリーズの大きく2種類に分かれている。今回紹介する「TANITA BC-768」はBCシリーズに該当し、デザイン面が強く、ライフスタイルへの溶け込みに重きを置いている。
体組成計「TANITA BC-768」
で、そんなTANITAのBC-768は、スマートフォン通信に対応したエントリーモデルの位置づけ。
機能を少なくして価格を抑えた体組成計。エントリーモデルはスマートフォンと通信してのアプリ連携がない機種が多いので、これは嬉しいポイント。
TANITA BC-768の特徴
TANITA BC-768の特徴をざっくりまとめると以下。
- iPhone・Androidスマートフォンと連携対応
- 薄型ワイドタイプ
- 立てかけ収納OK
- 乗るだけで測定可能
- 測定値が大きな文字で表示
なんというか、薄型だし立てかけ収納OKなあたりが日本の狭い家に対応した形状、細かい操作なく乗るだけで測定出来たり測定値が大きな文字で表示されるあたりがお年寄りにも優しい全世代フレンドリーな設計という印象を受ける。
Eufy Smart Scaleは機能を使いこなせれば優秀という印象だが、TANITAシリーズは説明しなくてもある程度機能が使えるといった印象。
TANITA BC-768とEufy Smart Scale P2 Proの比較
TANITA BC-768の詳細なスペックは下記。参考として、Eufy Smart Scale P2 Proと比較する。
TANITA BC-768 | Eufy Smart Scale P2 Pro | |
測定項目 | 9項目 | 16項目 |
アプリ対応 | ○ | ○ |
Bluetooth接続 | ○ | ○ |
Wi-Fi接続 | × | ○ |
登録可能人数 | 5名 | 無制限 |
防水 | × | IPX5 |
ペット・赤ちゃん測定 | × | ○ |
アスリートモード | ○ | × |
3Dモデル機能 | × | ○ |
アプリ連携 | Appleのヘルスケア | Appleのヘルスケア Googlt Fit Fitbit |
計量範囲 | 0~150kg | 0.1~150kg |
最小表示 | 100g単位(0~100kg) 200g単位(100~150kg) | 50g単位(0.1~5kg) 100g単位(5~75kg) 200g単位(75~150kg) |
計量制度 | ±200g(0~100kg) ±400g(100~150kg) | ±50g(0.1~5kg) ±200g(5~75kg) ±400g(75~150kg) |
サイズ | 約35.6 × 26.1 × 2.7cm | 約28 × 28 × 2.6cm |
重さ | 約1.5kg | 約1.2kg |
電源 | 単4系アルカリ乾電池 × 4 | 単4系アルカリ乾電池 × 4 |
価格(税込) | 10,978円 | 6,990円 |
トータルで見ると、TANITA BC-768よりもEufy Smart Scale P2 Proが勝っている。安いし高機能。
差異があるとすれば、対象のユーザー。TANITA BC-768はアスリートモードを搭載しており、ボディメイクをしている中高生や成人をターゲットに含めており、Eufy Smart Scale P2 Proはペット・赤ちゃん測定を搭載しており、ペットや赤ちゃんといった幼い家族をターゲットに含めている。
測定項目
測定項目 | TANITA BC-768 | Eufy Smart Scale P2 Pro |
体重(kg) | ○ | ○ |
体脂肪率(%) | ○ | ○ |
BMI | ○ | ○ |
水分量(%) | × | ○ |
基礎代謝量(kcal) | ○ | ○ |
内臓脂肪(レベル) | ○ | ○ |
体脂肪量(kg) | × | ○ |
除脂肪体重(kg) | × | ○ |
骨量(kg) | ○ | ○ |
筋肉量(kg) | ○ | ○ |
心拍数(bpm) | × | ○ |
タンパク質(%) | × | ○ |
体内年齢(歳) | ○ | ○ |
骨格筋量(kg) | × | ○ |
皮下脂肪率(%) | × | ○ |
ボディタイプ | ○(5パターン) | ○(9パターン) |
測定項目は、TANITA BC-768が9項目、Eufy Smart Scale Pro P2が16項目。Eufy Smart Scale Pro P2に比べると、測定項目は劣る。
Bluetooth/Wi-Fi接続
接続方法は、TANITA BC-768がBluetooth接続のみで、Eufy Smart Scale P2 ProがBluetooth接続+Wi-Fi接続。
アプリを起動しなくても測定できるEufy Smart Scale P2 Proは、測定の手間が減って非常に優秀。
登録可能人数
TANITA BC-768は5人までで、Eufy Smart Scale P2 Proは無制限。とはいえ、核家族化の進んだ日本では、5人分の登録ができれば十分だと思う。
機能として差異なしと言ってもいいと思う。
防水
TANITA BC-768は防水機能なしで、Eufy Smart Scale P2 Proの防水規格はIPX5。つまり、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」レベル。
お風呂上がりに体重を測る人が、うっかり濡れた足で乗っても壊れなさそうなのは良い。ただ、体脂肪率の測定の仕組み上、そもそも入浴直後の体組成計の使用は推奨されていないので、測定タイミングを見直して、乾いた体で測定してほしい。
乾いた体で測定するならば、防水機能も実質不要。機能として差異なしと言っていい。
アスリートモード/ペット・赤ちゃん測定
TANITA BC-768はアスリートモードがあり、Eufy Smart Scale P2 Proはペット・赤ちゃん測定モードがある。
ボディメイクをしたい中高生以上がいる家庭にはTANITA BC-768、ペットや赤ちゃんがいる家庭にはEufy Smart Scale P2 Proが適している。
3Dモデル機能
Eufy Smart Scale P2 Proは、自分の体形から3Dモデルを自動で作って、体の状態を可視化できる。
個人的にはいらない。鏡の前に立てば、3Dモデルを超えた3Dが見えるのに、スマホ越しで劣化版3Dを見る理由がわからない。現実と向き合おう。
アプリ連携
TANITA BC-768はAppleのヘルスケアとのみ連携可能で、Eufy Smart Scale P2 ProはAppleのヘルスケア/Googlt Fit/Fitbitと連携可能。
iPhoneユーザーには差異がないが、AndroidユーザーにはEufy Smart Scale P2 Proの方が適している。
ボディメイクが目的であればTANITA BC-768
機能を見た結果、総合力はEufy Smart Scale P2 Proが優れている。とりあえず体組成計が欲しい人は、Eufy Smart Scale P2 Pro一択。
ただし、TANITA BC-768にはアスリートモードという強みがある。ジム通いして、筋肉をつけている人であれば、TANITA BC-768が選択肢に入る。