ボディメイクを行うためには、自分の体重がいくらか、体脂肪率はいくらかを知ることが必須。体重計と体脂肪率を知りたければ、体組成計が必須。
例にもれずぼくも体組成計を探した。で、TANITAの体組成計が良いと聞いて、二年ほど使っている。
というわけで今回は、ぼくが実際にTANITAの体組成計を使って分かったメリットとデメリットを書いていく。今、TANITAの体組成計を買おうかなって悩んでる人に是非読んで欲しい。
体組成計と体重計は別物
説明するまでもないと思うけど、今回書くのは体組成計の話で、体組成計と体重計は別物。体重計が体重しか測れないのに対して、体組成計は体脂肪率や筋肉量も測ってくれる。体重計の上位互換。
これから買おうとしている人は、体重計でなく体組成計を選んでほしい。
体重計のメリットは安いことだけ。1000円、2000円でお釣りがくる。が、後1000円出せば、3000円のエントリーモデルの体組成計を買える。1000~2000円出して体重しか測れない体重計と、3000円出して体重も体脂肪率も基礎代謝量も測れる体組成計。どう考えても体組成計の方がコスパがいい。
体組成計と言えばTANITA
で、体組成計の中で、国内でトップシェアをとっているのがTANITAだ。
TANITAは、「体重は銭湯で測るもの」という価値観の頃から、将来の需要を見越して家庭用の体重計の販売を開始したり、肥満は体重でなく脂肪の量によると医者が発表してすぐに世界初の家庭用の体脂肪計を発売したりと、体重計・体組成計の分野で先頭を走ってきた企業。2021年には、ついに国内累計販売台数が1億台を突破したらしい。
そんなトップランカーのTANITAは、ニーズに合わせた様々な体組成計を作り続けてきた結果、体組成計の種類もダントツに多い。ヨドバシドットコムで体組成計の一覧を見てみると、TANITAの体組成計は206種類も出てくる。次点のオムロンに倍以上の差をつけている。圧倒的。
数が多ければ、それだけ機能や価格のニーズにも応えやすくなる。TANITAは、体組成計選びの迷える子羊たちにとって、最適な体組成計を提案してくれる。
高性能なRDシリーズと種類豊富なBCシリーズ
ちなみに、TANITAの体組成計はRDシリーズとBCシリーズの大きく2種類に分かれている。RDシリーズは医療分野で使用される技術を使い、個人用ながら筋肉の質などボディメイクに役立つ機能が搭載されている。一方、BCシリーズはデザイン面が強く、ライフスタイルへの溶け込みに重きを置いている。
ボディメイクをするのであれば、RDシリーズがお勧め。ぼくはRDシリーズを選んだ。
RDシリーズの説明は以下。
医療分野や研究施設等で使用されている最新技術を導入。2種類の周波数による測定で、より高精度の体組成解析が可能となりました。筋肉の「質」を評価できる機能も搭載しています。スマホと連携できる機種も!
TANITAより引用
BCシリーズの詳細は以下。
測定項目や機能、サイズ、カラーバリエーションが豊富。ご使用になる方のニーズやライフスタイルに合わせてお選びいただける幅広いラインアップをそろえています。
TANITAより引用
TANITAに決めた理由
結局ぼくは、TANITAのRD-913を選択した。当時、海外製の体組成計に目を向けておらず、国内メーカーでの比較しかできていないが、ぼくがTANITAの体組成計に決めた理由は3つ。
【理由1】ボディメイクに役立つ機能の充実
1つ目は、ボディメイクをしているトレーニー向けのメニューが充実していたこと。測定できる項目は製品によって違うが、TANITAの体組成計には「体重」や「体脂肪率」だけでなく、「筋肉量」や筋肉の質を数値化する「筋肉点数」という測定項目があって、筋トレ中の身にはうってつけだった。
【理由2】スマホ連携が可能
2つ目は、スマホ連携していたこと。体組成計に乗った後、いちいち体組成計に目を近づけて、状態を確認するのは手間だと感じた。ぼくは目が悪いので、特に手間。で、TANITAの体組成計には測定結果をスマホで確認できる機能があったので、スマホで結果を確認したいぼくにはうってつけだった。
【理由3】ふるさと納税の返礼品
3つ目は、ふるさと納税で入手できること。いやお前買ってないんかい、って怒られそうだけど、買ってない。というか、買う必要さえないのが素晴らしい。
TANITAの体組成計は、なんと秋田県大仙市のふるさと納税の返礼品として用意されている。なんでも、大仙市は日本で唯一、家庭用の体組成計の生産がされている場所らしい。一応、オムロンの体組成計も京都市向日市の返礼品として用意されているが、楽天のふるさと納税を見る限り、2種類しか選択肢がない。対し、TANITAの体組成計は23種類ある。この選択肢の広さも良い。
メリット
で、実際にTANITAの体組成計を購入して使って感じたメリットは大きく3つ。
ニーズに合った体組成計が必ずある
1つ目が、個人のニーズに合った体組成計が必ずあること。「必ずある」と断言できるくらいに、種類が豊富。そのうえ、種類が多いメーカーにありがちな、「結局何を選べばいいのか」も公式サイトが提供している商品絞り込みで解決する。
筋トレに興味はないけど体脂肪率だけは知っときたい人は「体脂肪率測定」にチェックを入れればいいし、手や足の部位別の情報も知りたいというトレーニング積極組の人は「左右部位別測定」にチェックを入れればいい。自分のニーズに合った体組成計が、とても探しやすい。
測定結果が見やすい
2つ目は、測定結果が見やすいこと。TANITAは、測定結果を確認するためのアプリ「TANITA HealthPlanet」を提供していて、すべての測定結果がアプリで確認できる。体感さくさく動くし、見たいデータへのアクセスもしやすいので、ほとんど不満はない。まあでも、見たいデータにアクセスするまでのタップ回数は多めなので、それが嫌いな人には使いにくいかもしれない。
実際の画面は以下。
トップ画面では、今日の体重や今週の総消費カロリーが一目でわかる。ボディメイクにおいて必要な情報が、簡単に参照できる。(ぼくは消費カロリーや歩数の機能を使っていないので、数値は入っていない)
また、体重の右側にあるグラフをタップすれば、測定値の変化の推移を見ることができる。
上は、「体重」と「体脂肪率」を同時に表示している例。他にも、「筋肉量」や「基礎代謝量」など、TANITAの体組成計で収集したデータなら、グラフに表示することができる。グラフに表示できる測定項目は最大2つだが、3つも4つも表示できてもグラフが煩雑になるだけなので、正直充分。
表示する期間は「1週間」、「1ヶ月」、「3ヶ月」、「半年」、「1年」の5パターンから選ぶことができ、短期的・長期的な変化も簡単に見ることができる。すごい。
連携機能が豊富
さらに、アプリ内で体組成計以外で収集したデータを参照できる、連携機能の豊富さもすごい。
こんな感じで、連携さえすれば「歩数」、「血圧」、「尿糖」も同時に確認できる。もはや体組成計を超えている便利さ。ただ筋肉をつけたい、痩せたいと言う人だけでなく、高血圧や糖尿病といった病気の人にも、TANITAの体組成計は嬉しい。
まあ、これは体組成計のすごさというよりはアプリのすごさかもしれないが。
デメリット
メリットがあれば、当然デメリットもある。TANITAの体組成計のデメリットは大きく3つ。
価格は高め
1つ目は、価格が高めであること。国産大手メーカーであれば仕方ない部分もあるが。比較的安価なBCシリーズでさえ、定価5,000円~の価格帯。RDシリーズの最高峰モデルRD-804Lに至っては楽天で40,000円程。1か月分の食費が余裕で跳ぶ。
最近は、AnkerやXiaomiといった中国のメーカーも体組成計に進出してきて、TANITAよりもはるかに安価な体組成計を販売し始めたので、TANITAには圧倒的な質で他のメーカーをねじ伏せるか、海外メーカーに対抗できる安価なモデルを出すかで、頑張ってほしい。
測定前にスマホの操作が必要で手間
2つ目は、測定前にスマホの操作が必要となること。毎日の習慣にしたい「測る」という動作の前に、スマホの操作が必要なのは致命的だと思っている。
具体的には、アプリを起動する。
で、アプリ上部の「データを入力」をタップする。すると、スマホと体組成計の間でBlutooth通信が発生し、体組成計に電源が入って測定の準備が完了する。準備完了までは2~3秒程度なのでそこまで待たないが、毎回アプリを起動しなければならないのは面倒くさい。うっかり、スマホを部屋に置いて体組成計の前に来た日には、わざわざスマホを取りに戻る必要がある。
一応、アプリで起動しなくても体組成計に乗れば、自動で誰が乗っているかを識別してくれるし、最大10回分の測定結果を残してくれる。で、次にアプリで起動したときに、まとめてアプリへ測定結果を送信してくれる。
が、結局、アプリでの体組成計の起動は必須。面倒くさい。
「Wi-Fi(無線LAN)通信対応」のモデルであれば、アプリを起動することなく体組成計に乗って、測定結果を自動送信してくれるらしいが、対応は5機種。しかも価格帯4万円。TANITAの長所である選択肢が、一気に狭まってしまう。
他社連携が弱い
3つ目は、他社連携が弱いこと。メリットに「連携機能が豊富」と書いた。実際、連携さえすれば「歩数」、「血圧」、「尿糖」も同時に確認できて、非常に便利。が、連携可能な製品がTANITA製に限られる。
例えば、「歩数」を連携するために必要なのは、TANITAの活動量計「カロリズム」という高機能な歩数計。楽天市場で6,000円弱で買える。
スマホが自動で歩数を記録してくれる現代において、誰がわざわざ歩数計を買うというのか。iPhoneならヘルスケア、AndroidならGoogle Fitで歩数は十分管理できる。TANITAのアプリ上で一元管理したいのなら、ヘルスケアやGogole Fitから、歩数を自動で取得する設計にして欲しい。
逆方向(TANITAのアプリ⇒iPhoneのヘルスケア)のデータ送信はできるらしいが、一元管理はスマホでやってほしいということなのだろうか。であれば、アプリに「歩数」の項目もいらないと思う。そして、Google fitやFitbitへのデータ送信は無理。中途半端。
もっとも、オムロンの体組成計もヘルスケアやGoogle Fitから歩数を収集することはできないので、技術的な壁か何かあるのかもしれない。でも、アプリに項目があるなら何とかしてほしい。
TANITA王国に染まればデメリットは消える
ここまでメリットデメリットを書いたが、実はTANITA王国に染まる覚悟があれば、デメリットが消える。TANITAは、「HealthPlanet」の他に、「HealthPlanet Walk」と「HealthPlanet Food」のアプリを提供している。
「HealthPlanet Walk」は、スマホにインストールするだけで、スマホがTANITAの活動量計「カロリズム」と同様の歩数管理ができるようになる。かつ、「HealthPlanet」とも連携できるので、歩数や消費カロリーが一元管理できる。
また、「HealthPlanet Food」は今日食べた物のカロリーを記録でき、摂取カロリーも一元管理できる。
「歩数管理するFitbitはあるし、食事管理するあすけんもあるけど、自分の健康管理はTANITAに全て任せるんだー!」って人なら、全然デメリットは消える。
ふるさと納税を使えば最強のコスパ
しかも、TANITAはふるさと納税の返礼品でもあるので、実質2,000円で手に入る。XiaomiやAnkerの出すコスパ最高の体組成計と比べても、余裕で上回る。国内メーカーと地方自治体がタッグを組めば、ここまで海外メーカーと戦えるのかと驚愕した。
しかも、コスパで勝ちながら、安心安全の国内サポート付き。TANITAすごい。
今、体組成計選びに悩んでいるならば、是非TANITAを候補に入れてみて欲しい。