電動歯ブラシを超えた?全自動歯ブラシ【g.eN(ジェン)】

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歯磨きが嫌いで嫌いで仕方ないぼく。「これだけ科学技術が進化したんだから、そろそろ全自動化できないのか」と願っていた。そして、ついに希望が見えた。くわえるだけで歯を磨ける歯ブラシが、クラウドファンディングを開始していた。

というわけで、全自動歯ブラシとはどんなものか、購入を検討するために調べてみた。結論から言うと、未来に期待しかないが虫歯予防はターゲットじゃないのでぼくはいったんステイ。

歯磨きは面倒

まず、声を大にして言いたい。歯磨きは面倒なこと。なくせるなら、なくしたほうがいい。

そもそも、人類は生きるために食事が必要で、その食事をすると虫歯になるとかもはや意味不明。どう考えても、人体の欠陥と言わざるを得ない。

歯磨きの時間は時間の無駄

さらに、歯磨き中は何もできない。なにせ、歯ブラシを持つから片手がふさがれ、歯ブラシ突っ込んでいるから口も塞がれている。せいぜい動画を見るしかできない。

色んな歯科クリニックが「厚生労働省が実施した調査によれば、1日2回、1~3分未満が平均」と言ってたので、それを正とすると1日2~6分が歯磨きに消費されている。

つまり、年間12~36時間が歯磨きで溶ける。絶対時間の無駄。その時間で遊びたい。

歯磨きしないとさらに時間の無駄

とはいえ、歯磨きをしないという選択肢はない。

「歯磨きをしないから年間で12時間で浮いたぜ!」なんて喜んでいると、虫歯になって治療にお金と時間を吸い取られることになる。

よって、人類が歯磨き時間から解放されるには、如何に歯磨きの時間を減らせるかにかかっている。

全自動で歯を磨く「ロボット歯ブラシ『g.en』」

出典:株式会社Genics

で、その歯磨き時間から解放されるためのアイテムが、「ロボット歯ブラシ『g.en(ジェン)』」だ。口にくわえるだけで歯を磨いてくれるという、画期的なアイテム。神かな?

開発は株式会社Genics

この画期的なアイテムを開発したのは、株式会社Genics。

創業は2018年4月で、創業者が早稲田大学大学院在学中の研究成果をもとに起業したロボティックスベンチャー企業。

医療法人 芯聖会と提携して、歯科に関するソリューションを提供している。

【特徴1】いつでも最短1分

1つ目の特徴が、最短1分で歯磨きを終えること。

複数のブラシが歯列に沿って上下左右に動き、歯の両面を同時に磨いてくれる。まず歯の表面を磨いて、次に裏面を磨いて、という工程が必要ないから速い。

【特徴2】だれでも全自動で

2つ目の特徴が、全自動であること。

複数のブラシが小型電動モーターで動くため、電動歯ブラシみたいに手を動かす必要がない。高齢者でも、被介護者でも、簡単に使用できる。

【特徴3】かんたんくわえるだけ

3つ目の特徴が、くわえるだけであること。

歯並びには個人差があるが、これ一つで事足りるらしい。事前に歯列の形をスキャンしてオーダーメイドを作ったりする作業が不要。

買う。届く。くわえる。終わり。

g.eNの歯垢残存率は平均22.4%

で、気になることは「本当に歯磨きと同じ効果あるんですか?」だと思う。いくら自動でも、ほとんど磨けないのなら意味がない。

株式会社Genicsによると、2022年の日本ヘルスケア歯科学会で発表された研究論文において、g.eNによる歯垢残存率は平均22.4%という結果が報告されているらしい。

目標値にはやや届いていない

ちなみに、歯垢残存率(プラークスコア)は、「目標は20%以下、理想は10%以下」と言われている。目標値には若干届いてないが、まあ許容範囲内。

1分くわえるだけで80%近くの歯垢を落としてくれるなら十分。

手の歯磨きより遥かにマシ

さらに言えば、通常の歯ブラシを使った場合の日本人の平均歯垢残存率は30~40%らしい。完全に、危険水準。

なんだ22.4%かよ、と嘗めてはいけない。それでも今より口内が綺麗になる。多分。

コストは年間1万円弱

g.eNを採用した場合の気になるコストは以下。1年目は46,150円、2年目以降は9,900円がかかってくる計算。

  • 本体:36,520円
  • 交換用ブラシ(半年分):4,950円

通常の歯ブラシより歯ブラシ代は高くなる

通常の歯ブラシだと、150円の歯ブラシを1か月に1回交換すると仮定した場合、年間1,800円で済む。g.eNとの年間の差額は8,100円。

g.eNは、そこそこお高い買い物にはなってしまう。

年2回以上の虫歯治療よりお得

とは言え、虫歯になるよりはマシと考えることもできる。虫歯になると、歯ブラシ代以上に色々お金がかかって来る。

医療法人さくら会の公開している虫歯治療の料金相場は以下。

虫歯の段階料金(3割負担)
初期の場合(レジンで治療)1,500~3,000円
中度の場合(銀の詰め物で治療)2,000~10,000円
神経を抜く場合(土台と被せ物で治療)7,000~20,000円
重度の場合(入れ歯やブリッジで治療)3,000~7,000円

初期の場合で2,000円かかると仮定して、5回行けば年間差額がひっくり返る。
さらに言えば、歯医者に行くまでの交通費、歯医者での待ち時間と治療時間の時給損失を考えれば、2~3回行けば年間差額がひっくり返る。

中度重度だと、下手したら1回でひっくり返る。

年間1万円で、虫歯治療の時間が消えると考えれば、実は高い買い物ではない。

なにより時間が買える

また、費用面もだが、時間が歯磨きにかかっていた時間が消えるのも嬉しい。

最初に書いた通り、歯磨きの時間は無駄。虫歯治療の時間も無駄。それが、1分間の全自動歯ブラシでなくせるとなれば、お金以上の価値がある。

【注意1】使える人は約7割

で、ここからは注意点。まずこのe.gN、約7割程度の歯列にしか対応できない。
矯正を考えるくらいに歯並びが悪い人は、安易に飛びつかないほうがいいかもしれない。

Q. 歯並びが悪くても使用できますか。

g.eNの専用歯ブラシは、様々な技術をもとに開発されており、約7割程度の歯列に対応できるようになっております(自社調べ)。

歯並びに関して、極度なVシェイプ形状や突出した八重歯、歯科で医療的に矯正を勧められる方は現段階では使用効果が落ちます。ご自身の歯列で使用可能かどうか気になる場合は、歯科クリニックでご確認ください。

g.eNに関する「よくある質問」集

【注意2】メインは虫歯でなく歯周病

後、「よくある質問」集読んでて三度見したんだけど、e.gNは歯周病予防に重点を置いたアイテム。故に、重点的に磨くのはあくまで歯の前面裏面。噛み合わせの部分は対象外となっている。

よって、虫歯予防が気になる場合は通常の歯ブラシとの併用を推奨している。なんでやねん。

Q. 噛み合わせの部分も磨けるのでしょうか。

g.eNは歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が付着しやすい、歯と歯茎の境目や歯と歯の間を重点的に磨く設計となっております。

噛み合わせの部分は歯周病の直接的な原因にはなりにくいため、現在のモデルでは対象外となりますが、今後対応できるよう開発を進めております。虫歯予防が気になる方は、g.eN使用後にご自身で噛み合わせ部分を通常の歯ブラシで磨いてください。

g.eNに関する「よくある質問」集

【結論】虫歯対策のため通常の歯ブラシを継続

と言う訳で、ぼくはg.eNの購入を見送る。歯磨きを1分で終えられればと思ったが、虫歯予防のためには通常の歯ブラシも必須で、歯磨き時間の削減がそこまで見込めないと思ったから。

今まで通り、歯ブラシ+αで、なんとか綺麗な歯を維持したいところ。ぼくが介護状態になるまでには、虫歯対策も兼ねた全自動歯ブラシが誕生して欲しい。お願い。

最後に、せっかくだからぼくが今使っている歯磨きアイテムを置いておく。何回も歯科医に質問しつつ、試行錯誤した現最強の布陣。効果の保証はしない。自己責任。

愛用の歯ブラシ

超コンパクトサイズなので、奥歯まで届きやすい。

愛用の歯磨き粉

虫歯になりにくくする高濃度フッ素(1450ppm配合)。

愛用のデンタルフロス

400mで2,000円のコスパ良し。

愛用の口腔洗浄機

デンタルフロス苦手な時代に併用していた。

愛用のマウスウォッシュ

1日2回のうがいで歯周病対策。

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