個人的にボディメイク初心者にはパーソナルトレーニングを勧めてるんだけど、料金の高さから大抵二の足を踏んで、スポーツジムに通う人が多い。
ということで今回は、パーソナルトレーニングジムとスポーツジムを比較して、それぞれのメリットとデメリットをまとめる。ジムへの入会を検討している人に是非読んで欲しい。
ジムは筋トレや有酸素運動が行える施設
一応前置きしておくと、ジムとは、筋肉を鍛えるための無酸素運動や脂肪を燃焼させるための有酸素運動が行えるトレーニング機器が置いてある施設のこと。ボディメイクする人は、どのジムを契約するか考えるところから始めることになる。
自宅でトレーニングをするという手もあるが、圧倒的に成果が出にくい。体型維持だけならばまだしも、体を変えようと思うならジム一択。
ジムには大きく3種類ある
で、ジムにも種類がある。明確な定義はないけど、だいたい以下の3種類。
- スポーツジム(フィットネスジム)
- フィットネスクラブ
- パーソナルトレーニングジム
それぞれの違いは以下。
スポーツジム
スポーツジムは、トレーニング機器のみが置いてあるジムのこと。マシン特化型のスポーツジムとも言う。
利用者は、スポーツジムの営業時間に自由に入ることができ、設置されたトレーニング機器を使って鍛えたい部位を鍛える。また、シャワーやロッカーが設置されている場合も多い。
最近は、24時間365日営業しているスポーツジムも多く、自分のペースでトレーニングできるのが魅力。
フィットネスクラブ
フィットネスクラブは、トレーニング機器に加え、プールやスタジオの設備があるジムのこと。総合型のスポーツジムとも言う。
利用者は、スポーツジムの営業時間に自由に入ることができ、設置されたトレーニング機器を使って鍛えたい部位を鍛える。また、特定の曜日・時刻で、スタジオにて開催されるヨガやコンバトッといったプログラムに参加したり、プールで泳いだりもできる。スポーツジム同様、シャワーやロッカーが設置されている場合も多い。
トレーニング機器やスタジオを使い分け、気分に合わせた方法でトレーニングができるのが魅力。
パーソナルトレーニングジム
パーソナルトレーニングジムは、トレーニング機器に加え、専属のトレーナーがトレーニングのサポートをしてくれるジムのこと。
利用者は、事前に予約を取って、トレーナーの指導の下で鍛えたい部位を鍛える。また、シャワーやロッカーの設置だけでなく、トレーニングウェアのレンタルやプロテインのサービスがある場合も多い。
トレーナーのサポートによって、一人のトレーニングよりも効率的なトレーニングができるのが魅力。
専属トレーナーがつくのはパーソナルトレーニングジムだけ
上に書いた通り、専属のトレーナーがつくのは基本的にパーソナルトレーニングジムだけ。個人的に、このメリットが価格が高いことを加味しても、初心者には大きなメリットだと思っている。
今回は、専属のトレーナーの有無を観点に、スポーツジムとパーソナルトレーニングジムのメリットとデメリットを書いていく。
スポーツジムのメリットとデメリット
メリット
料金が安い
1つ目のメリットは、なんといっても料金が安いこと。
民間のスポーツジムは、月額料金が1万円を下回ることも普通。1日あたりで考えれば300円。格安。
公営のスポーツジムであっても、都度払いで300~500円程度。毎日通わないのであれば、公営のスポーツクラブにすることでさらに料金が下がる。お得。
いつでも通える
2つ目のメリットは、いつでも通えること。
民間のスポーツジムは、24時間365日開いている店舗も多く、平日休みの人だろうが土日休みの人だろうが問題なく通える。「なんか今日仕事行きたくないなー。そうだ、休んでジム行こう!」とかもできる。
公営のスポーツジムであっても、朝から夜まで開いていて、比較的通いやすい。都内の例が以下。
- 港区スポーツセンター
- 利用時間:午前8時30分~午後10時30分
- 休館日 :年末年始、第1月曜日
- 豊島区池袋スポーツセンター
- 利用時間:午前8時30分~午後10時00分(月~土曜日)、午前8時30分~午後0時00分(日曜日)
- 休館日 :年末年始、第2月曜日
いつまでもトレーニングできる
3つ目のメリットは、利用時間内であればいつまでもトレーニングできること。
1度入館すれば、利用時間が終わるまでは永遠にいられる。1時間トレーニングして、30分間休憩して、また再開する、なんてこともできる。24時間営業のスポーツジムであれば、24時間でもいられる。シャワーもついてるからもはや住めるレベル。
たぶん本当に住んだら怒られるけど。
デメリット
自分でボディメイクの勉強が必要になる
1つ目のデメリットは、自分でボディメイクの勉強が必要になること。
ボディメイクには、正しいトレーニングの方法と食事管理の知識が必要になる。トレーニングは姿勢が全てと言われるくらいに姿勢の知識が重要だし、ボディメイクはトレーニング以上に食事管理が重要と言われるくらい食事の知識が重要。
姿勢が正しくないとトレーニングの成果が出にくいし、高確率で怪我をする。食事管理ができてないと、体も変わらない。
トレーニング機器をやみくもに使う前に、姿勢や食事管理の勉強が必要となる。
混雑時にトレーニング機器が使えないことがある
2つ目のデメリットは、混雑時に使いたいトレーニング機器が使えない可能性があること。
スポーツジムは設置されているトレーニング機器を、スポーツジムの利用者で共有して使う形式。そのため、さあベンチプレスをやろうかとスポーツジムに来たはいいが、他の利用者にすべて使われていて自分が使えないということもよくある。
ディズニーランドの待ち時間も気になりませんというレベルに心が広ければ問題はないが、人によっては使いたいときに使えないストレスが大きい。
人目が気になる
3つ目のデメリットは、人の目が気になること。
スポーツジムは同じ空間にたくさんの利用者がいるため、自分のトレーニングの姿が不特定多数に触れる。マナー的に、他の利用者がじろじろと見てくることはないし、「お前へったくそだな」なんて言われることも多分ない。
ただ、慣れるまで人目が気になる人には気になる。周りはマッチョばっかりなのに、自分みたいな雑魚体型がこんなところにいていいのだろうかとか気になる。
特に初心者は、人前で初めてカラオケを歌う時くらいの恥ずかしさを感じて、耐えられなくなるかもしれない。
パーソナルトレーニングジムのメリットとデメリット
メリット
高いトレーニング効果が得られる
1つ目のメリットは、高いトレーニング効果を得られること。
トレーニングは負荷が高いほどトレーニング効果を得られるが、一方で自分の限界を超えない負荷であることが大事。ベンチプレスの場合、バーベルを持ち上げて降ろすを繰り返す必要があるので、限界を超えた負荷をかけるとバーベルに潰されてぺしゃんこになる。危ない。
しかし、パーソナルトレーニングジムでは、トレーナーの補助が入るので、自分の限界を超えた負荷でのトレーニングができ、より高いトレーニング効果が得られる。
ボディメイクの知識がなくていい
2つ目のメリットは、ボディメイクの知識がなくてもトレーニングの成果を出せること。
スポーツジムのデメリットで書いたように、トレーニングには正しい姿勢や食事の知識が必要で、ボディメイクを始めたばかりの人は最初に勉強をする必要がある。が、パーソナルトレーニングジムでは、トレーナーの言われるままに体を動かせば、それが正しい姿勢になる。
初心者でありながらプロ並みのノウハウを持って、ボディメイクに取り組むことができる。
食事管理のサービスも受けられる
3つ目のメリットは、食事管理のサービスも受けられること。店舗によっては有料オプションだけど。
2つ目のメリットと少し重複するが、ボディメイクには食事管理も大事。筋肉をつけたいのか脂肪を落としたいのか、何を食べればいいのかどれだけの量を食べればいいのか、そういった食事管理をトレーナーが代行してくれる。
また、トレーナーに毎日の食事を監視されるという事実は、自分一人で我慢するよりも、よほど楽に食事制限ができる。
食事の重要性を知らずにトレーニングをし、体が変わらず落ち込む人もいるので、最初から食事の重要性を知れるのは強いし、死ぬまで役立つ知識。
デメリット
料金が高い
1つ目のデメリットは、料金が高いこと。
言うまでもない。スポーツジムが1ヶ月1万円の料金相場に対し、パーソナルトレーニングジムは1回1万円の料金相場。高い。月のお小遣い3万円の世の中のお父さんでは絶対に通えない。へそくりを切り崩すしかない。
貯金を諦めるか、あらゆる趣味を我慢するくらいの覚悟が必要となる。
人によってはボディメイクの知識がつかない
2つ目のデメリットは、人によってはボディメイクの知識がつかないこと。
パーソナルトレーニングジムでは、トレーニング機器の準備から、食事管理から、なにもかもがトレーナーの言われるがまま。要介護状態。結果、自分からトレーナーに質問しなければ、トレーニング機器の使い方も食事管理の知識もつかないままジムを卒業することになる。
で、ジムを卒業後にスポーツジムへ通っても何もできず、食事管理もできず、華麗にリバウンドする危険性がある。
実際、パーソナルトレーニングジムへの出戻りは多いらしい。
時間の自由がききにくい
3つ目のデメリットは、ジムに通う時間の自由がつかないこと。
トレーナーとマンツーマンでトレーニングする性質上、トレーナーの予約が取れなければ、当然トレーニングはできない。そして、自分が予約したい時間帯は他の人も予約したい人気時間帯の可能性大なので、希望通りの時間にトレーニングできないことが高い。ぼくは21時22時トレーニング開始が当たり前だった。寝たかった。
自分の生活リズムをジム通いに合わせる覚悟が必要になる。
スポーツジムが向いている人
以上を踏まえ、スポーツジムが向いている人は以下。
- 料金を抑えてボディメイクしたい人
- 自分で調べて勉強をするのが好きな人
- トレーニング仲間が欲しい人
パーソナルトレーニングジムが向いている人
パーソナルトレーニングジムが向いている人は以下。
- 最短で最大の効果を得たい人
- 知識を人から教わりたい人
- できるだけ人目に触れたくない人
お勧めはパーソナルトレーニングジムから始めること
繰り返すけど、お金に余裕があるならば、個人的にはパーソナルトレーニングジムから始めるのをお勧めする。
ボディメイクを始めて最もつらいのは、長期間やっても想った以上の成果が出ないことだと思う。理想を見て、2か月で全然理想通りに変われないと感じると、モチベーションが下がって続かない。
トレーナーから現実ベースの話を聞きつつ、最短で効果を出せるパーソナルトレーニングジムは、ボディメイク初心者にとって最高の選択肢。