11月からエクササイズコーチに通って、約3ヶ月。AIを活用したパーソナルトレーニングジムを謳うエクササイズコーチの正体が見えてきたので、一般的なパーソナルトレーニングジムと比べて、何が良くて何が悪いのかを解説する。
【結論】エクササイズコーチは素人と中級者向き
結論から言うと、エクササイズコーチは中級者向き。
後述するけど、エクササイズコーチは食事管理やトレーニングの知識は緩めなため、そこを自分の知識で補うことができる中級者に向いている。
一応、一時的に痩せられればなんでもいいぜって素人にもお勧めできるけど、個人的にパーソナルトレーニングジムの長所は食事管理やトレーニングの知識も身に着くことだと考えているので、積極的には勧めない。
パーソナルトレーニングのメリットを解説した記事は以下。
エクササイズコーチの特徴
最初に復習しておくと、エクササイズコーチは、以下の4つの特徴があるパーソナルトレーニングジム。
- 1回20分のトレーニング時間
- AIマシンによるダイエットプログラムの提案
- 圧倒的な低価格
- 持ち物不要
早い、安い、効果がある。他のパーソナルトレーニングジムにはない独自のシステムで、一見するとボディメイクを始めたばかりの素人に向いているように思える。
独自システムの弊害
しかし、独自のシステムが多いということは、他への応用がしにくいことの裏返し。私は金が有り余っているので一生涯エクササイズコーチに通い続けますって人なら問題にはならないけど、2~3か月で瘦せて、以降は24時間ジム契約して通いますって人には向かない。
なぜならエクササイズコーチは、パーソナルトレーニングジム最大のメリットであるボディメイクの知識がつきにくいから。
上記を前提としたうえで、エクササイズコーチの長所と短所を書いていく。といいつつ、だいたい長所=特徴。
【長所1】短時間
1つ目の長所は、トレーニング時間が20分という短時間であること。
一般的なパーソナルトレーニングは、1回あたりのトレーニング時間が50分や75分。がっつり時間を確保する必要がある。
対して、エクササイズコーチは20分。隙間時間でトレーニングを終えることもできるレベル。ジムが会社の近くにあれば、昼休みにちょろっと寄ってトレーニングするってこともできる。
時間効率が非常に良いので、タイパ世代が泣いて喜ぶ。
【長所2】安価
2つ目の長所は、パーソナルトレーニングにしては安価なこと。
一般的なパーソナルトレーニングは、月8回(週2回目安)で10万円を超えてくるのが当たり前の世界。
対して、エクササイズコーチは月8回(週2回目安)で31,680円(2023年1月時点)。3分の1以下。完全に価格破壊。ちなみに、月4回(週1回目安)だと17,600円。プール付き24時間ジムより少し高いくらい。
決して安くはないが、パーソナルトレーニングの効果を得られることを考えればエクササイズコーチはコスパが良い。
【長所3】持ち物不要
3つ目の長所は、持ち物が不要なこと。
パーソナルトレーニングはジムによって、トレーニングウェアやタオルを自分で用意しないといけなかったり、用意が有料オプションなことも珍しくない。
対して、エクササイズコーチは全部そろっている。スポーツウェアも、シューズも、タオルも、文字通り全部そろっている。本当に手ぶらで通える。
実際、ぼくは財布だけ持って通っている。困ったことはない。
【長所4】予約がオンラインで完結
4つ目の長所は、予約がオンラインで完結すること。
パーソナルトレーニングジムは比較的アナログな業界のため、予約を口頭や電話で行うジムも珍しくない。面倒。
対して、エクササイズコーチはWebブラウザ上で予約と予約変更を完結できる。なので、「ちょっと今日トレーニングしたい気分だな」と思ったとき、Webブラウザへアクセスし、空きがあれば予約してトレーニングができる。
申し訳なさそうに予約キャンセルの電話をする、なんて苦行もなくなる。
【短所1】食事管理が弱め
1つ目の短所は、食事管理が弱めなこと。
ボディメイクでは、トレーニング以上に食事管理が重要で、食事管理の知識を身に着けることは必須。一般的なパーソナルトレーニングジムでは、食事の写真をトレーナーに送ったり、トレーニングの合間にトレーナーが指導したりと、かなり手厚い。
対して、エクササイズコーチはトレーニング+食事のアドバイス含め20分。体重測定の前後で話すくらい。
エクササイズコーチだけで食事管理の知識を得るのは困難。
【短所2】姿勢の調整時間がない
2つ目の短所は、姿勢を調整する時間がないこと。
トレーニングでは、正しい姿勢を維持することで、トレーニングの効果を最大化し、かつ怪我のリスクを最小化する。そして素人は、だいたい姿勢が正しくない。
一般的なパーソナルトレーニングジムでは、トレーニングを一回止めてでも正しい姿勢を作る練習をし、臨機応変に対応できる。
対して、エクササイズコーチはAIマシンが動き続けるので、トレーニングしながら調整をするしかない。
結果、正しくない姿勢のままのトレーニングも1回とカウントされ、上手く筋肉に負荷がかからない可能性がある。
【短所3】トレーニング機器の知識はつかない
3つ目の短所は、トレーニング機器の知識がつかないこと。
そもそも使用している機器が、一般的なトレーニング機器ではなくエクササイズコーチ独自のAIマシンなので、当然トレーニング機器の使い方の知識はつかない。というか、目にする機会さえ与えられない。
パーソナルトレーニングジムを卒業して、24時間ジムと契約へ通い始めた時、目の前に広がるトレーニング機器を前に立ち尽くすことしかできなくなる。
【短所4】成果がパーセント表記
4つ目の短所は、トレーニングの成果がパーセント表記であること。
一般的には、「ベンチプレス50kgを10回3セット達成した」みたいに、重量と回数で成果を確認する。そして、重量と回数であればネットで大量の情報が出てきて、平均と比べて自分はどうかも分かりやすいし、トレーニング仲間にドヤれる。
対してエクササイズコーチは、入会時に行うマックステストの結果を100%として、「今回は120%です」、「今回は130%です」という成果を出してくる。
過去の自分とは比較できるが、世界の基準と比較することはできず、結局自分の筋力がすごいのかわからないし、トレーニング仲間とドヤり合戦ができない。孤独。
エクササイズコーチに向いてる人
以上より、エクササイズコーチに向いている人は、食事管理やトレーニング時の正しい姿勢をある程度自分でコントロールできる中級者。例えば以下。
- 毎週ジム通いしてたけど仕事繁忙期でジムに週1通えるかどうかになった人
- 普通のトレーニング飽きたから気分転換したい人
あるいは、食事管理の知識もトレーニングの知識もいらないから一時的に痩せられればいい素人。
もしもボディメイクを考えていて、上の向いてる人に当てはまったら、一度行ってみることをお勧めする。無料体験もあるので、経験するのはタダ。